ケース別の感染予防
2018.03.26

赤ちゃんのインフルエンザ予防|予防接種OK?そのほかの予防法は?

大切な赤ちゃんがインフルエンザにかからないようにするには、どのように予防すればよいのでしょうか。赤ちゃんのインフルエンザ予防方法と、予防接種は受けられるのかについてドクター監修の記事で解説していきます。

赤ちゃんは生まれてから6ヶ月くらいは自分で免疫を作ることができないため、インフルエンザにかかってしまっては大変と思うお母さんも多いのではないでしょうか。また、赤ちゃんは苦しさを言葉で伝えることができないため、ちゃんと気づくことができるだろうかと不安に思う気持ちもあるでしょう。大切な赤ちゃんをインフルエンザから守るためにはどのように予防すればいいか、予防接種についても解説します。

家族の予防意識が赤ちゃんをインフルエンザから守る

赤ちゃんがお母さんのおなかにいるときには、胎盤を通じて母親から病気にならないための抗体が移行しています。生まれた後も、母乳から抗体が赤ちゃんへと移行しており、これを受動免疫といいます[1]。受動免疫がなくなるまではインフルエンザにはかかりにくいといわれていますが、持続期間は短く、一般的には6ヶ月程度で無くなってしまうといわれています[2]。自分で免疫を作れるようになるまでの間、まず大切なのはウイルスを赤ちゃんに近づけないことです。そのためには赤ちゃんと常に生活を共にする両親、家族が感染源とならないように予防を徹底することが欠かせません。

家族みんなで予防接種を受けておく

家族が予防接種を受けておくことが、赤ちゃんの感染を防ぐうえで重要です。みんなが予防接種を受けることでその家族の感染リスクは低下し、赤ちゃんが感染する確率も少なくなります。

外出時にはマスクを着用

インフルエンザの感染は咳やくしゃみの時にでる小さな飛沫によって引き起こされます。100%ではありませんが、飛沫感染を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製のマスクを着用することは防御策の一つです[3]。

手洗いを習慣づける

手洗いはウイルス対策の基本ですので習慣づけましょう。インフルエンザウイルスを物理的に除去することができます。インフルエンザウイルスには消毒用アルコール液を手や指になじませるのも効果的です。家に帰ってきた時や、赤ちゃんに触れる前には手洗いをするようにしましょう[3]。

なるべく人の多い場所へ連れて行くのを控える

電車やバス、駅や商業施設など人の多いところはインフルエンザの感染リスクが高い場所です。先程、マスクを着用することは予防策になると述べましたが、赤ちゃんは息を吸う力が弱いのでマスクを着用すると息苦しくなってしまったり、いやがったりする事もあります。なるべくなら人の多い場所に近づかないことが予防としては有効です。

赤ちゃんが過ごす時間の長い部屋の空気の入れ替え

家族の中にインフルエンザを発症した人がいない場合でも、インフルエンザウイルスが付着して持ち込まれていることはありえます。窓を開けて空気を入れ替えることは除菌に有効なので換気するようにしましょう。目安としては2~3時間に1回換気をすることが推奨されています[4]。

しかし、冬場は冷たい外気で赤ちゃんの体を冷やしてしまわないか気になりますよね。頻繁に窓を開けられないときは加湿器などで室内の湿度を50%~60%に保つようにするとウイルスのはたらきを抑えるのに有効です。インフルエンザ予防と湿度の関係については『インフルエンザ感染予防に適切な湿度とは?おすすめの加湿方法』をご覧ください。

最近は、空気中のウイルスや細菌、カビ、ニオイの除去を目的として二酸化塩素や次亜塩素酸などの強い酸化力がある成分を使った空間除菌剤をTVや店頭、通販サイトなどで見かけることも増えました。空間除菌について詳しくは『空間除菌の効果・仕組み』をご覧ください。

赤ちゃんが生まれると、祖父母や親戚、友人などが赤ちゃんに会いに来たいといったことが増えるかもしれませんが、インフルエンザの流行時期はどこでウイルスをもらってくるかわかりません。来訪者にも手洗いなどを促し、体調が万全でない時の来訪は控えて頂くようにお願いすることをおすすめします。

赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けられる?

生後6ヶ月以上になるとインフルエンザの予防接種は可能です。かかりつけの医師と相談して他の予防接種と一緒にスケジュールを立てるようにしましょう。

赤ちゃんの予防接種については『赤ちゃんの予防接種|種類・スケジュール』もご覧ください。

参考文献

  1. [1]前川善平. "受動免疫と感染防御" 公益財団法人母子健康協会. http://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no75/con03_02.htm(参照2018-03-12)
  2. [2]藤本清一. "小児の特性と病気について" 公立学校共済組合中国中央病院. http://www.kouritu-cch.jp/topics/public/1556(参照2018-03-12)
  3. [3]厚生労働省. "インフルエンザQ&A " 厚生労働省. http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html(参照2018-03-12)
  4. 東京都健康安全研究センター. "インフルエンザ予防のための加湿・換気対策" 東京都健康安全研究センター. http://www.tokyo-eiken.go.jp/files/archive/issue/kouhoushi/health/24.pdf(参照2018-03-12)

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