ケース別の感染予防
2018.03.26

赤ちゃんの予防接種|種類・スケジュール

赤ちゃんは母親のおなかの中にいるときから病気に関する免疫を受け継いでいます。しかし、この抗体は徐々に失われていくため、さまざまな予防接種を受ける必要があります。赤ちゃんの予防接種の種類と接種スケジュールを紹介します。

赤ちゃんが生まれたら、生後2か月より予防接種を受けることが推奨されています。予防接種とは、どんな目的で行われ、どのような種類があるのでしょうか。さまざまな予防接種の開始時期や効率のよいスケジュールの立て方についても解説します。

赤ちゃん・小児への予防接種の必要性

感染症の原因である病原体(ウイルスや細菌など)が体内に侵入すると、体の中でこの病原体を攻撃する「抗体」が作られます。この仕組みを活用しているのがワクチンです。このワクチンをあらかじめ打っておくことで感染症の発症や症状を抑えるのが予防接種です。

赤ちゃんはママから病気に関する免疫を受け継いでいるため抗体を持っていますが、その抗体は成長とともに失われていくことから、その時々に合わせて予防接種が必要になります。他にも、さまざまな感染症から子供を守るためや、他の人にうつさないために必要です。赤ちゃんの予防接種は必ず受けるべきものです。種類が多く、何度も病院にいく必要があるなど手間もかかりますが、ご両親があらかじめ正しい知識をもっておくことで、スムーズに受けられるよう準備しておくことが重要です。

日本の子供が受ける予防接種の種類

予防接種には市区町村が主体となって実施する定期接種と、希望者が受ける任意接種があります。

  • 定期接種・・・国や自治体が主体となり接種を推奨、自治体によっては無料のところもある
  • 任意接種・・・定期接種以外で希望者が病院に行って受けるもの、基本的に自己負担

定期接種の多くは市区町村負担 (一部で自己負担あり)ですが、任意接種は自己負担となります[1]。予防接種の詳細については、市区町村などに確認しましょう。定期接種によって健康被害が出た場合には、救済制度がありますので、お住まいの市区町村に相談してください。任意接種による健康被害は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による救済制度があります。

予防接種開始時期の目安(月齢・年齢別)

赤ちゃんや子供が受けるべき予防接種の標準的な開始時期を月齢・年齢ごとに紹介します。

生後2か月から受けられるもの
定期接種:Hib(ヒブ)、肺炎球菌、B型肝炎(母子感染の可能性がある場合は出生直後・遅くとも48時間以内に接種)
任意接種:ロタウイルス
生後3か月から受けられるもの
定期接種:四種混合(DPT-IPV=ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)の4種)
生後5か月から受けられるもの
定期接種:BCG(出生直後から接種可能であるが、生後5か月から8か月が標準的)
生後6か月以降の秋から受けられるもの
任意接種:インフルエンザ
1歳から受けられるもの
定期接種:MR(麻疹・風疹)、水ぼうそう
任意接種:おたふくかぜ、A型肝炎(日本では接種する人は少ない)
3歳から受けられるもの
定期接種:日本脳炎(接種は6か月から可能であるが、3歳からが標準的)

詳しいスケジュールについては、以下のリンクを参考にしてください。

赤ちゃん・小児の予防接種スケジュールの立て方

効率よく予防接種を行うためにスケジュール作成やポイントについて紹介します。

  • スケジュール表をつくる(インターネットやスマートフォンのアプリなどで作成可能)
  • 同時に接種できるものはまとめる(同時接種で効果が落ちたり、副作用が増えることはない)
  • 接種できる月齢になる前にかかりつけ医で接種の予約を

予防接種はどこで受けたらいいの?

かかりつけの小児科医で受けることが望ましいため、あらかじめ見つけておくようにしましょう。ただし、任意接種は病院によっては実施していないところもあるので確認してから受診するようにしてください。予防接種は病気を100%防げるというものではありませんが、万が一病気に感染したときの重症化を防ぐなどのメリットもあります。かかりつけ医がいると接種スケジュールを立てたり、任意接種の必要性や副作用の不安を相談したりすることができるので、信頼できるドクターを見つけておくことも大切です。

参考文献

  1. [1]厚生労働省健康局結核感染症課. "予防接種⾏政の動向について" 国立感染症研究所. https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/kikikanri/H26/20141015-02.pdf(参照2018-03-11)

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