感染症とは
2018.03.26

感染症とは?感染症の定義をわかりやすく解説!

感染症と一言でいってもいろいろな病気があげられます。かぜやインフルエンザ、ノロウイルスなどは感染症の1つです。感染症とはどういうものなのか、感染するとはどういうことなのかについてわかりやすく解説します。

感染症と聞くと何をイメージするでしょうか。毎年冬になるとよく聞くインフルエンザやノロウイルスを思い浮かべる人もいれば、HIV(エイズ)やエボラ出血熱などの影響で怖いものといったイメージを抱く人もいるでしょう。感染症には様々な種類があり、自然に治るものもあります。感染症とは何なのか、その定義や原因、どのように感染するかなどについてわかりやすく解説していきます。

感染症とは

感染症とは、体内にウイルスや細菌などが侵入し、増殖して発熱や腹痛、嘔吐、下痢などの症状がでることをいいます。感染しても症状が出ないで終わってしまう方もいれば、場合によっては重症化してしまう方もいます。症状がない方の場合、自分で感染している自覚がないので感染源となって周囲に感染を拡大してしまっている可能性もあります。

感染症はどうやって起きる?

例えば、会社や学校の中でかぜウイルスを持っている人がせきこんだとき、それによって飛散したかぜウイルスは近くにいた人に付着し、その人の体内に侵入しようとします。しかし、人のからだには抵抗力という防御壁(局所免疫)があり、かぜウイルスの侵入を簡単には許しません。ただし、人は体力が低下していたり、疲労がたまっていることで、この防御壁につけいる隙が生まれます。その結果、かぜウイルスの攻撃力が抵抗力を上回って防御壁は突破されてしまいます。

防御壁を突破し、体内へ侵入してしまったかぜウイルスは体内の正常な細胞をのっとり、ますます増殖していきます。かぜウイルスによる侵略を阻止するには、のっとられてしまった細胞含めて退治するしかありません。そこで、体内にいる防衛隊(体内の免疫機能)は心を鬼にして自らのからだを攻撃します。つまり、これが発熱や鼻水・鼻づまり(粘膜の過剰分泌)、のどの痛み(炎症)などの症状としてあらわれるのです。

感染症を引き起こす原因はウイルスや細菌などの病原体

感染症の原因となる代表的なものは以下があげられます。

  • ウイルス:かぜ、インフルエンザ、ノロウイルスなど
  • 細菌:結核、肺炎、腸管出血性大腸菌感染症(O157など)

そのほかにも病原体にはいくつか種類があります。それぞれの病原体によって引き起こされる感染症の種類や症状について、詳しくは『感染症の種類と症状』をご覧ください。

どのように感染する?感染経路について

感染経路にはいくつか種類があります。感染症にかかっている人、発症はしていなくても病原体を保有している保菌者(キャリア)、病原体が感染している動物・蚊などの昆虫、吐しゃ物やふん便などの汚染物といったものが感染源となります。この感染源からどのように病原体が人体に侵入するのか、感染経路の代表的なものについてご紹介します。

飛沫感染
感染している人がせきやくしゃみをした際に、口から飛ぶ病原体が含まれた小さな水滴を吸い込むことで感染することをいいます。飛沫の大きさには個人差がありますが、0.2mm以上の大きな飛沫は、0.5秒〜1秒以内で床に落ちるといわれており、飛び散る範囲も約1.5m以内です。つまり、感染している人から2m以上離れていれば、まず感染することはないといわれています[2]。
代表的な感染症:
かぜ、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎
接触感染
文字通り、接触することで感染する経路です。皮膚や粘膜、傷口が触れたり、食べものを摂取したりすることで感染することを直接接触といいます。ほかにも、、感染者が触れた場所(電車の吊り革、ドアノブ、手すり、タオルの共用など)にウイルスや細菌などが付着しており、そこに触れた手で食事をしたり口元を触ったりして感染する関節接触があます。
代表的な感染症:
直接接触→淋病、梅毒、破傷風など
間接接触→インフルエンザ、プール熱ノロウイルス、腸管出血性大腸菌など
空気感染
空気中に漂っているウイルスや細菌を吸い込んで感染するのが空気感染です。飛沫感染と空気感染の違いは、飛沫感染の場合は患者さんから2m以上離れていればまず感染はしませんが、空気感染の場合、距離は関係ないという点です。
代表的な感染症:
結核、麻疹(はしか)、水ぼうそうなど

感染経路について詳しくは『感染症はどこから?感染経路の種類と予防対策』をご覧ください。

感染症にかからないための予防法とは

重症化することはほぼありませんが、かぜはかかりやすい感染症です。また、毎年猛威を振るうインフルエンザやノロウイルスなど感染症は身近に存在しています。特に高齢者やこども、抵抗力の下がりやすい妊娠中の女性、試験を休むわけにいかない受験生などを家族にお持ちの方は、感染症から家族を守るために予防は欠かせません。感染症の予防法としては以下が挙げられます。

予防接種

予防接種は毒性を弱めたウイルスや細菌を注射して入れることで、体内でその病気に対する抗体を作り病気にかかりにくくし、発症を抑えたり、感染しても重症化するのを防いだりすることができます。

予防接種の種類やスケジュールについて、詳しくは『予防接種の種類・スケジュール』をご覧ください。

赤ちゃんの予防接種については『赤ちゃんの予防接種|種類・スケジュール』をご覧ください。

しかし、予防接種で100%感染予防できるわけではありませんので、日々の生活の中での予防も重要です。

自分でできる予防法

手洗い・うがい
手洗いとうがいはウイルスを除去するために有効な方法です。外出から戻ったときや食事の前は行うようにしましょう。
除菌・消毒
感染症にかかった人が身近にいる場合は、家の中のドアノブ、テーブルや椅子など、人がよく触ると考えられる場所を除菌・消毒するとよいでしょう。除菌・消毒が簡単にできる商品がドラッグストアやスーパーで購入できます。取り出して拭くだけのシートタイプ、気になるところに吹き付けるスプレータイプなどさまざまな種類があるので用途によって使い分けましょう。

除菌方法について、詳しくは『感染症を予防する除菌方法|殺菌・滅菌・抗菌との違い』をご覧ください。

消毒方法については『感染症を予防する消毒方法|アルコールや次亜塩素酸ナトリウムなど消毒薬の効果』をご覧ください。

空気の入れ替え(換気)
菌やウイルスは、空気中に漂っていることもあります。自宅やオフィスでは、時々窓を開ける・換気扇を回す・空気清浄機を使うなどして換気を行うことで空気中の菌やウイルスを除去することができます。

空気中の除菌については『空間除菌の効果・仕組み』をご覧ください。

まとめ

感染症にはさまざまな種類がありますが、多くは予防接種を受けたり、日常の予防方法を意識したりすることによって感染を防ぐことができます。自分や家族を感染症から守るため、まずは感染症について正しい知識を持ちましょう。

参考文献

  1. [1]三重県感染症情報センター. “感染症って?” 三重県感染症情報センター. http://www.kenkou.pref.mie.jp/kansensyoutte.htm(参照2018-03-15)
  2. [2]全国保育協議会. “施設内での主な感染症と感染経路” 全国保育協議会. http://www.zenhokyo.gr.jp/influenza/01.pdf(参照2018-03-15)

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